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2011.07.20

春久丸の進水式

解体された木造船の船板の旅レポートです。

2011年の海の日に「はるのおがわプレーパーク」で新しい船の進水式がありました。正しくいうと、新しく「生まれかわった船」です。「この板」は、2010年まで現役の漁船「久吉丸」に使われていた船板でした。

この船板は、2010年に滞在した男木島で、ある漁師さんから譲り受けました。滞在の1.5ヶ月の間に、偶然木造船の解体現場に出くわし、13mはあろうかという船が小さく刻まれていく様子や、刻まれたといっても見事に分厚い板をみて、ついつい出来心で一部を頂いてしまいました。

日頃見慣れている建物の木工事とは、全く違うのが船大工さんの作り方です。板と板を留める釘にしろ、その留め方にしろ、なるほどー!と驚くものばかり、それが目の前にあります。ただ最近はFRP製の船の需要が多いということで、木造船も船大工さんも、少なくなるばかり、と聞きます。

この経緯をはるプレの方々に相談したところ「とにかく持ってきなさい」と。誰が言ったのか「船をつくることになりました」の連絡を受けたのは半年ほどたったある日。納得と思うも束の間、1ヶ月で出来上がりました。しかしながらこの船板、船のことを全く知らず持ってきた私。一体どういう生い立ちだったのだろう、、。

ご無沙汰している島の船主さん・教えてくれた漁師さんにヒアリングをしました。船の名前・いつ出来たのか・どういう漁をする船なのか・どういう魚が捕れるのか・何時頃漁をするのか・船のメンテナンスの大変さ・木造船の良いところ、等々、。同じ日本のことなのに全く知らずに魚を食べている。

生まれ変わった「はる久丸」に乗って、触って、遊ぶ子供達が一人でも二人でも、「これはどうしてこうなっているのかな?」と発見してくれると嬉しいです。もしそんなことを思ったら、はるプレの事務所によって下さい。簡単なパンフレットを置かせてもらいました。
●久吉丸(春久丸の前の船) 1973年(昭和48年)建造~2010年 解体
建造場所 香川県高松市
漁場 瀬戸内海
規模 4.8トン 全長約13m 全幅約4m 高さ約2m
主な漁方:とれる魚 底曳き網漁:タイ・チヌ(クロダイ)・ヒラメ・スズキ・イカ・イイダコ その他
●春久丸(再建) 2011年 海の日に進水式
建造場所・遊び場 はるのおがわプレーパーク
建造者 「渋谷の遊び場を考える会」の自主施工・旧「久吉丸」の解体材を利用
規模 全長約2.5m 全幅約1.5m 高さ約1.5m
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