t-products Architect's Office

2014.07.27

O・S邸

2世帯6人家族のための、とてもコンパクトな家です。
コンパクトな容積は諸条件で決まってきてしまうので、どうしたら豊かになるかという課題がありました。そこでテーマは「いかに場を膨らませることができるか?」でした。空気の様な物で「カサ増し」しよう、ということです。

一つの家族でも生活の色々なシーンがあります。食べる・テレビ・膝に乗る・メールする・歌う・勉強する・湯につかる・寝る・顔を洗う、、、といった諸々のシーンを、「部屋」という単位でなく、「場」というもう少し小さな単位に分節して考え始めました。そして、それぞれを組合わせる時に、お互いの距離を引き伸ばしたり、ずらしたり隙間を作ったりして、外の空気(体積)も取り込んで、テリトリーを膨らます事をもくろみました。

一つの体積を2つに分けたり、ずらしたり、くぼみを付けたりして凸凹の立体を作りました。内部空間も凸凹でポケットの様なコーナーが色々できました。そのポケット一つづつに色々な「場」を入れてみて一番フィットする配置を試して見ました。色々なシーンが拠点を持ちながら、それとなくつながっている空間構成です。それぞれ家族のメンバーが色々な所で何かをしていても気配を感じる距離感です。

距離感を作るために「カサ増し」に挿入した「空(青空)のボリューム」は中央のガラストップの玄関になりました。あっちの部屋こっちの部屋と移動する度に、青空の下を通る様な構成となっています。1日のリズムの中で何度も青空の下を通る家になりました。
所在地 神奈川県 横浜市
主用途 住居(2世帯)
構造 木構造
規模 地上2階
構造設計 大賀 成典(大賀建築構造設計事務所)
設計期間 2006年11月~2007年8月
工事期間 2007年8月~2008年3月(解体工事含む)

過去のレポートはこちら

2016.02.25 鍋達、本達の居場所づくり。
2015.08.26 ダークダックス
2014.12.16 ごろりの家
2014.08.21 bistro-vin Gare de M
2014.08.02 さざ波デスク

all articles >